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辺境の街

辺境の街1
選択:撮影を続ける

 ――ムチャは承知!

 わたしはあえて、撮影を続行することにした。
 ファインダーに目をもどし、構図を確認しながら、 最適位置までスピーディに歩みよる。

 ……つもりが、またしても足がもつれてすっ転んだ。

 顔をあげると、聖公神衛隊―― 大剣をかまえた血まみれの黒い甲冑たちが、そこまで迫っていた。

 ――殺される。

 他人ごとみたいにそう思った。頭上を黒い影が覆った。

「……ドジだな」

 頭上から、不本意な内容の呼びかけが聞こえた。 金属どうしがぶつかる音に首をすくめる。

「モルト!?」

「動くな」

 モルトの筋肉が盛りあがり、棺型の楯を押しかえすと、 3人の黒騎士が吹きとんだ。

 背筋を寒気が走った。
 神衛隊の面頬が外れ、なかから現れたのは、 瞳孔のひらいた、死人の顔だった。

「――ストラルドブラグか!」

 そうつぶやくと、彼は敵中にとびこんでいった。
 ――すごい。

 モルトはこんども武器を使うことなく、 またたく間に聖公神衛隊の全員を昏倒させてしまった。
 ……まあ、あの楯は、ある意味凶器みたいなものだけど。

 こっちにもどってくるモルトをみながら、わたしは気がついた。

「そうだ、写真! じゃなくて、エルニノさまは!?」

 石畳に座ったままじたばたしていると、 うしろから手が伸びて、カメラを首からはずした。

「没収」

 みあげると、テロリストのリーダー――リュウシンが、 くちびるの端をあげていた。

「かわりにこいつは返す。あんたの落としモンだろ?」

 そう言って手わたされたのは、報道局の准記者章だった。

☆○○は准記者章を手に入れた!
☆△△は准記者章を手に入れた!

─See you Next phase─







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