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終息 |
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【元始の歪】が現れた!
〜戦闘省略〜 戦闘勝利 〇〇が最後の一撃をその目玉に叩き込むと、異形の神は触手を一際大きく振るわせ、そのまま空に開いた巨大な穴の方へと後退していった。 穴から溢れ出ていた他のアウターズも穴の向こう側、暗黒の虚空の彼方へと退去し、そして、穴は徐々に小さくなっていく。 穴が完全に消失し、不快な色合いの紫の雲も消え去ると、そこにはややくすんだ灰色の空が残された。 デモノイドによって光が浪費された力ない弱々しい空。 しかし、それはこの世界においては日常の、普段の空模様だ。日常の空が戻ってきたのだ。 振り返るとこちらに駆け寄ってくるメリルの姿が見えた。 「あいつには逃げられてしまった。終始逃げ回っていて、初めからまともに戦う気などなかったのかもしれない」 メリルに全てが終わったことを告げる。 「……終わってなどいない。元に戻っただけだ。私の任務に終わりはない」 その通りだった。アウターズの脅威が去ったからといって、人類とデモノイドの戦いも終結するというわけではない。 だが、光と闇という補完関係にある以上、共存共栄は不可能でも、どこかで互いの存在を認めなければならない。他方を完全に否定することはできないのだ。 また、その境界線を明確に引く必要はあるのか。メリルの立場はどちらの側からも非難される立場だ。種としてデモノイドなのは確かだが、人類の為に戦っているのも事実。〇〇にはそれを否定することはできなかった。 正体が皆にばれれば街を追われることになるだろう。だが、〇〇が自らそれをすることはしない。メリルと共に街を守ると決めたのだから。 「サテ、街に帰るとしようかネ」 ペーターが先に立って歩き出す。〇〇もその後に続く。学園の貧相な寝床が酷く恋しい。 「ソウソウ、ウサギ小屋壊しちゃったんで、帰ったら直しといて欲しいナ」 壊したのか。 呆れるべきところだが、今は自然と笑顔になってしまう。 今回のことについて仔細を把握しているのは今ここにいる者だけだろう。全てを把握しているのはペーターだけかもしれない。街の人には知る由もないことだ。従って、褒章も名誉も得られないだろう。しかし、〇〇にはそれ以上に得がたいものを得た満足感があった。 空は未だ灰色にくすんでいるが、〇〇の心は晴れやかだった。 ‐End of scene‐ |
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