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降臨

【不可視の色彩】が現れた!

不可視の色彩

〜戦闘省略〜
戦闘に勝利

 山頂は酷い有様だった。
 デモノイドの駐屯基地だったと思われる場所には、おびただしい数のデモノイドの死体が転がり、建物や塔はことごとく破壊され、瓦礫の山と化していた。
 既に静まり返ったその戦場の上空には、不気味な電光を放つ紫色の雲が渦巻き、空に漆黒の穴をこじ開けていた。
 地上にいるもの全てを嘲笑うかのように、時折雷鳴が響き、空に開いた穴からは冷たい風が吹き降ろして、死体の山を踏みつける。
 そして、その下には別の巨大な渦が降臨していた。
 巨大な触手の束が犇《ひしめ》き、蠢《うごめ》き、渦巻いていた。
 その渦巻きがゆっくりと宙に浮き、正面の触手がざわめくと、その間から巨大な一つの瞳が現れた。
 瞳が〇〇を捕らえる。
 〇〇は視線に捕らわれ、恐怖で身動きすることもできなくなる。それは恐怖というより、畏怖といった方が正しかった。唯一絶対の存在――そう信じさせる威圧力があった。

「オイ! しっかりシロ! あんな奴はヨソ者だ。ここでのルールはオレサマだ!」

 ペーターの声が聞こえた。と、同時にペーターの目から光線が放たれ、巨大な瞳に突き刺さった。
 ように見えたが、光線は直前で格子状に分解され、霧散してしまった。しかし、一瞬だけ視線が〇〇から外れペーターに向いた。その瞬間、〇〇を縛り付けていた呪縛は解かれた。
 そう、こんなことで怖気づくわけにはいかないのだ。
 今の周囲の惨状が、アウターズの襲撃を受けたアーレイベルグの街並みと同期する。
 街の人たちを守らなくてはならない。
 そして、メリルの決意を無駄にするわけにはいかない。
 このチャンスを逃すわけにはいかないのだ。

【元始の歪】が現れた!

元始の歪


‐See you Next phase‐


次回8時間更新


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