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天上樹ホール


 歌子の単書『天上樹ホール』の中。いつもの無人劇場の舞台上中央には、あの紫色のオルゴールがででんと鎮座していた。
 その図体は他のオルゴール達と同じく、元の大きさの十倍以上にもなっている。しかし蓋の部分はぴっちりと閉じていて、勝手に開く気配は無い。歌子が言うには、専用の捩子巻きで内部のぜんまいを巻いてやらないと、この蓋を開く事もできないらしい。

「それで、○○。準備のほうは大丈夫?」

 準備?
 意味が判らず鸚鵡《おうむ》返しに問い返すと、オルゴールの傍にしゃがみ込んで具合を確かめていた歌子が立ち上がり、○○の方を見る。

「準備。この子、一度動かすと暫く……三曲くらいやらないと止まらないから。○○、この子が歌う曲、覚えるんだよね?」

 ああ、そういえばそんな話だったか。

「おもしろそうだし、わたしや他のオルゴール達もさんかするから。○○、ちゃんと準備してないと直ぐにへばっちゃうよ?」

「…………」

 いや待て。その紫オルゴールと、奏法でやり合う事になるというのは事前に聞いていたが、それに歌子達が加わってくるというのは初耳です。
 ○○がそう冷静に指摘すると、歌子が途端に顔を曇らせてわたわたと慌てだす。

「え。で、でもそれじゃあ、○○とこの子が楽しそうに歌うのを、わたし傍で見てるだけっ? そんなの無いっ」

「そうだそうだー」

「ひとりじめよくない」

「ごーよくごーよく」

 周りのオルゴール達からも非難轟々。なら混ざるのはいいけども、せめてこちらの味方をして欲しいと伝えるが。

「ん……ちょっとやってみたいけど、やっぱりダメ。折角○○が捩子を持ってきてくれたのに、わたしがオルゴールと歌い合うのはよくない」

「だめだよねー」

「それじゃあ○○のくんれんにならないもんね」

「ぼくたちがてつだって、きょくをよりかんぺきにしないと」

 ……どうしても自分をぼこぼこにしたいらしい。

[Notice]

(略)

     ***

 以上のルールを理解した上で、このイベントを続けるかどうか決定してください。

 選択肢「捩子を使う」を選ぶと、イベントは進行します。
 選択肢「今回は止める」を選ぶと、イベントは終了します。

─See you Next phase─





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