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学園案内


『講義受付』

 そう書かれた札が、この周辺では 比較的大きな木造の建物の入り口に 設置された机にはかけられていた。

「初めての方ですね。アーレイベルグ防衛 学園へようこそ。すぐに説明会が始 まりますので、あちらの木の所でお 待ちください」

 寄宿舎にいた居眠り受付嬢と違って てきぱきと仕事をこなしている女性に そう促され、○○は建物の外の木のと ころへ向かう。説明会とは言っていた が、そうそう新人が来るはずもなくそ こには他に誰もいない。

 待つこと数時間。
 もう日が傾きかけた頃、現れ たのは件《くだん》の居眠り受 付嬢であった。

「えー、それでは説明会を始めます」

 おそらく今まで寝ていたのだろう。目が赤い。

「あちらに見えますのがー、ダンジョンです」

 ……

「……こちらの建物はー」

 待て待て。「ダンジョンです」って、それだけ?
 チッと舌打ちが聞こえる。

「モンスター相手の実地訓練をしたい方は、あちらの訓練 受付で申し込みをして、ダンジョンで(勝手に)訓練し てください。但し、選択できる訓練内容は“学年” による制限がありますのでご注意下さい。では次に こちら……」

 学年に関する説明を飛ばされてる気がするんですが。
 受付嬢はどこかを指差そうとした手を引っ込めて言い直す。

「……ではなくて“学年”と“単位” についてですが、講義や訓練をいきな り難易度の高いものから始めても身に つきませんので、当学園ではそれを学 年によって制限しております。入園し てすぐの方は学年1です。ある程度単位 を貯めると試験を受けられるようにな り、試験をクリアすると学年が上がります 。学年6の試験をクリアすると卒業です( 居残ってタダ飯貰い続ける人が多いけど)」

 放っておいても自動的に学年が 上がるということではないようだ。

「単位は講義を受けるか、実地訓練に 参加することで得られます。同じ講義 を繰り返し受けても単位が得られない 場合もありますので注意してください」

 そして改めて先程指差そうとした建 物の方を向く受付嬢。

「で、こちらが講義を受ける教室が ある建物になります。講義を受ける 場合は、予め入り口の“講義受付” でその日に受ける講義の“出席カート ゙”を貰っておいてください。カード の備考欄には学年の制限が書かれ ています。自分の学年より上の学 年の授業は受けられませんので、 良く確認してください。また、仲 間同士で誘い合って受ける場合、カ ードは皆で1枚で結構です。色々持っ ていくと混乱しますので貰いすぎな いようにしてください。講義では講 師の方々から戦術や作戦に関するあ りがたーいお話が聞けますので居眠 りなどしないように」

 当人はありがたい話だとは思ってないようだ。

「なお、寄宿舎を利用している方 には朝晩の食事は無料で支給され ます。食堂は他の生徒の方とのお 近づきのチャンスの場でもあるので適 度にご利用ください。お風呂も自 由に使っていただいて構いません が、いくら浸かってもレベルアップは しませんので長風呂はご遠慮くだ さい。それと、訓練には好きな装 備を持っていって構いません。但 し、装備は支給されませんので、街 でバイトするなりして自分で金稼いで 購入してください。悪しからずご了承ください」

 以上です。と言うがはやいかすたす たと去っていく受付嬢。質疑応答の時間はないようだ。

 とりあえず、これで明日からは 正式に講義や訓練が受けられるだ ろう。まだ日が高かったが、○○ は風呂にでも入って明日からに備 えるとした。

 ○○の学年が1になった!


─End of Scene─


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