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禁領:フリスコー高地

 〇〇は××へ向かうことにした。
 〇〇はエリア×へと移動した。

     ***

 走る。走る。兎に角走る。
 細い木々の合間に、荒い岩の影等。 なるべく身を隠せる場所を選びながら移動してはいるが、 しかし、そのような小細工など殆ど無意味である事も自覚していた。
 大空からの視線に対し完全に身を隠せるポイントの数は高が知れている上、大樹の影やアーチ状の岩の下など狭い所ばかりなのだ。留まり耐えるには向くかもしれないが、上空からの追跡の視線を振り切るにはどうにも厳しい。

 相手が鳥である以上、屋根のある場所に隠れる事が出来れば、少々位置がばれていようがどうにでもなるのかもしれない。
 だが、あの翼が纏い、吐き出し、打ち出す、暴力的という他無い風の威力を考えると、少々の屋根や身隠しなど物ともせずに容易く吹き飛ばしてくる可能性も否定できなかった。
 そうなれば一巻の終わりだ。ここで己の命を張った博打を打つのは避けたい。

 結果、一所に留まる事無く、気休め程度の遮蔽を利用しながら全力で逃げるという流れは避けようが無かった。
 だが、敵は障害無き空往く大鳥。対してこちらは地を這う人の身である。その移動速度には絶望的なまでの差があった。

 となれば、幾ら頑張ったところで、

「…………」

 ──追いつかれる。
 空から舞い来る暴風の極み。四つの翼を持つ異形の大鳥が、走る〇〇達目掛けて落下してくる。
 逃げ切る事能わず。ならば迎え撃つ、いや、何とか凌ぐしかない。〇〇は後方から迫り来る脅威に対し、無言で己の武器を構える!


紫なる力の象(とても強そう)




(戦闘略)

     ***

 交錯。そして離脱。
 四つの翼を持つ大鳥が、 羽根の先端で風の尾を引きながら大空へと上がっていく。
 後に残ったのは、鳥が巻き起こした暴風によって薙ぎ倒された樹木の群れと、 揉まれ飛ばされ、ボロボロの姿となった〇〇達だ。

「なんだよあれ、有り得ねぇ……。〇〇、アリィ? 大丈夫かよ?」

 エンダーの全身は泥で汚れている。先程、風の一撃で吹き飛ばされて、 泥濘に突っ込んでいった結果があの姿。
 そして、ごとりがさりと背後で音。〇〇が振り返ると。

「…………」

 樹の中に埋もれていたらしいアリィが、ふるふると頭を振っていた。
 アレだけの数の樹木に下敷きとなっても殆ど無傷というのが凄まじいが、 それでも汚れからは流石に逃れられないらしく、 黒色に戻った長髪には葉や小枝が絡まってしまっている。

 上空へと上がっていった大鳥は、 空を大きく旋回しながらその速度を上げている。追撃の姿勢だ。
 兎に角、早くこの場から脱しなければ……。

─See you Next phase─






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