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動作チェック場


工場では、昼夜問わず、生物兵器を作り続けていた。
 軍人が僕に仕掛けてきたモンスターもここで作られた兵器だった。
 小さな戦車のようなモンスターは、この国の主力兵器なのだという。

 工場を作った資本家−−戦争を商売にする金持ちたちだ。
 彼らのもうけを増やすために雇われた労働者は毎日せっせと仕事に精を出す。
 僕の仕事は、工場で生産された兵器の動作チェックという名目のバトルだった。

※戦闘省略

 〇〇は賃金として20zelを得た

 僕の“魔法”の能力は、この仕事にうってつけらしい。
 −−何体も何体も、無限に繰り返される労働の日々。

 MPを使い切り体中は攻撃を受けてボロボロだ。
 今日も、部屋に戻るなり、固い床に倒れこむ。
 限界を超えた労働のせいで、眠りたくても眠れやない。
 部屋の高い位置にある小さな窓から見える満月が僕を照らした。

 自分の意思で動かすことのできない肉体という器を感じながら、毎日、 ただぼんやりと考えて時間をやりすごした。

「きっと明日こそ、いつものタイクツな日常に戻ってる」

 けれども、本当のところは、そんな予感も気配も、微塵《みじん》も感じられなかった。
 単なる気休めの呪文でしかない。

 新月の宵、一瞬気を失ったときから、信じられない出来事が押し寄せてきた。
 僕はあまりの異常さに、現実から目をそらし続けてきた。

 でも、そろそろ観念するときかもしれない。

 そう、僕は今、僕が知らない東京にいる。


−See you Next phase−


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