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第3調査区 工房

 左の道を進んで行くと次第に道幅が広くなり、 やがて二階建ての建物が幾つも並んだ一画に到着した。
 建物はどれも、緩やかなカーブを描いて続く道路に面して作られている。 それぞれ一階の正面部分は非常に大きな入口となっており、 扉の代わりに上にあげるタイプの鎧戸が設えてあった。
 鎧戸の状態は建物によって完全に閉まってたり開いていたり、 外から破壊されていたりと様々だ。
 手始めに開いている入口から中を覗いてみて、 ここが工房と呼ばれる由縁を知った。
 屋内は無数の棚や工作具のようなもので埋め尽くされており、 製品と思しき大きな人形が端のほうに並んでいた。

 ただ建物自体の保存状態は余り良くないようで、 部分的に天井が崩落していたり土砂で外壁ごと圧壊している箇所まである。
 安全状態に気を配りつつ、内外から発掘できる場所を探して回る必要があるだろう。
 そんなことを思っていると、不意に建物内にブーンという低い音が響いてきた。振り返って見ると、 先ほどまで単なる置物でしかなかった人形の一つが、 ゆるゆると動き出しているではないか。
 建物は半壊状態になっていても、 製品自体は比較的丈夫にできていたらしい。


〜戦闘省略〜


 周囲が落ち着いたところで、○○も発掘作業に取り掛かることにした。
 まだ手のつけられていなさそうな場所に当たりを付け、黙々とカプセルだけを探し出す。
 単純作業の始まりだ……。

☆○○はエルトロンセル:青を手に入れた!

 今回はこんなものだろう。
 ひとまずホールに戻って今後の対策を考えるとしよう。

     ***

 ホールに戻ると、 同じように一仕事終えたばかりの収容者達の姿がちらほらと見てとれた。
 まだまだ頑張っている者も多いようで、各調査区の方面からは断続的に新たな人影が現れては、 ホールの薄闇の中へと溶け込んでくる。

 何とはなしにそうした人の流れを観察していた○○だが、 そうする内ある種の傾向がつかめてきた。
 調査区の中では、どうやら第1が最も不人気のようだ。 利用者にもどことなく初心者っぽい者が多いように見える。
 第3と第4調査区は同程度の人数が利用しているが、 どちらかというと第4の方に屈強な者達が多い。 それだけ危険度が高いということだろう。

 第1と第3の間にはもう一つ別の通路があるのだが、 こちらは既に廃棄された第2調査区へと続いているらしい。 今では発掘調査も行われていないから、当然利用者も――。
(……あれ?)

 いた。

 折りしも○○が目を向けた瞬間だった。

 第2調査区へと続く通路から、一人の男がホールに顔を出し、 すぐにまた引っ込んだ。
 ややあって男は通路から姿を現し、 何事も無かったかのように他の収容者達と合流する。
 遠目にも筋肉質の体躯に、頭には色あせたバンダナ、 片手にはカンテラを提げていた。

(今のは……班長?)

 誰ひとり気に留めていないようだが、確かに今、 班長は第2調査区の方から戻ってきた。
 見間違いではないと思うのだが……。
 既に廃棄された区画に、何かあるのだろうか?


─End of Scene─


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