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万歳! 労働者!!


アジテーター

「監獄島8千の労働者よ! 今こそ歯をくいしばれ! 富を独占する資本家と権力を振りかざす国家に、我々が屈しないことを証明するのだ! 日本を、自由を、人権を、我々の手に奪還せよ!」

 この世界になじんだ僕は、たくさんの難しい言葉を使っていた。
 権力者による支配を打倒し、労働者の手に世界を取り戻すのだ。

 僕が幸福を手に入れた、不幸に満ちたこの世界。
 ならば、この世界ごと幸福にしてやろうじゃないか。

 演説の快感に恍惚《こうこつ》とする。その時……。

「この世界を良くしようと動くと、現実世界がマイナス方向に動いていく」

 仙人の言葉が頭をよぎった。
 でも、もうどうでもいい。
 スズも、仲間も、目の前の世界にしかいないんだ。
 僕は今、この場所で、仲間たちと戦いぬく。

 僕は、仲間たちの先頭に立ち、叫んだ。

「死ぬ気で戦え! 自由を勝ち取れ! 万歳! 労働者!!」

 僕の演説に興奮した仲間たちは、「万歳! 労働者!!」の怒号とともに、監督者たちへ向かって一斉に突撃を開始する。

 ひるむ監督者たち。
 日本軍は容赦なく砲撃をあびせかける。

 スズが、“魔法”で光の滝を出して、軍の攻撃を弾き飛ばした。
 スズは、“魔法”を発動しながら、僕へ訴える。


suzu

 「ここは私が食い止める! 制御室へ向かって!」

 眼下の中庭では、監督者と仲間たちがぶつかり合い、地獄絵図の様相をていしていた。
 でも、皆は僕を信じ、勝利を信じ、恐怖すらはねのけて全身全霊で戦っていた。

 スズとみんなが作り出してくれたこの混乱のうちに、僕が工場の命、生産機械を一括管理する制御盤を壊すんだ。
 工場さえなくなれば、僕たちは強制労働から解放される。

 スズとみんなの希望と祈りは、僕が受け取った。
 僕は、兵器モンスターがうごめく工場内へ、ひとり突入した。

─End of Scene─

次回12時間更新
【選択肢】
・まだ決めていない
・風まかせ
・工場内へ
・近くの仲間を助ける
・エルアークに戻りたい


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